2012-08-17

今まさにこれを 43





















少年王者舘 第36回本公演
『累-かさね-』
@下北沢ザ・スズナリ
(2012.8.16-8.22まで上演中!
作・演出:天野天街



念願の少年王者舘、初観劇!!

名古屋の劇団で、ダンスが凄いと前々から噂には聞いていて
その昔、少年王者舘の役者さんとイベントで一緒になった時、
彼女は一人芝居だったけど途中で踊った振付が面白くて
ずっと気になってたので 本当に楽しみでした


一言でいうと、めっちゃかっこよかった!

言葉も演出もダンスも出演者も美術も
一気に好きになってしまった

そしてこのセンスは絶対日本人にしか出せないなー
日本の誇りだよこれは!

言葉の扱い方が独特で、古風で文芸的な言い回しがまず好み!
言葉遊びのニュアンスは野田秀樹さんや維新派も連想させるけど、それともまた違っていて、特に音の響かせ方が非常に音楽的でうまい
中でも語尾やセリフの途中でも、同音異義語を重ねて複数の人間に読ませる手法は面白く、それ全員やれてるわけだから 技術的にもすごいものがあった

着物をモチーフにした衣装もただ和風というわけではなく、
既にそこで独自の美的センスが確立されていて、
角度によって何度も表情を変えるから、
それぞれ何度も見たくなる魅力があった

お客さんとの繋がり方も、流れで自然に巻き込んでいて好感!

あと凄く面白かったのがシーンの中での妙なカット割りとでも言おうか、別のシーンが突然予期せぬタイミングで割り込んではすごい勢いで戻るっていう演出
映像とかと違ってアナログなわけだから、その瞬間、人力なのに空間をデジタル処理してる感じが うわー何これ!とびっくりした
あれは他の表現ジャンルでは絶対出来ないことをやってるなって思った

ああ、全然言葉で説明できない
(って大事なこと!説明しきれちゃう程度じゃないもの)

私はどの表現ジャンルに置いても、
「そこでしかやれないこと」をちゃんとやってるものが好き
「それやるなら映像でいいじゃん!」
「それ別に小説でなくてもいいじゃん!」
っていうような他の表現でも代替がきくようなものにはそんなに惹かれない
この舞台は、舞台でしかやれないことをちゃんとやってた
そこがとても魅力的だった


終わった後、完全に初対面だったけど、目が合ったので成り行きで、振付をやってる池田遼くんと夕沈さんといっぱいお話できて嬉しいー!

いけりょうくんは演技もダンスも抜群でぐっときた
久し振りに男性の役者さんでこの人いい!って思った
そしたらダンサーもやってると聞いて妙に納得
共通の知り合いがいて急に親近感

ゆうちんさんは以前から名前は見てたのでお会いしてみたかったひと
本物はすごかったー永遠の少女だ
あの高い透き通る声に一気にやられた 
あの小さい身体で暴れる姿にキュンとした 
あの白いワンピースとおかっぱに憧れた 
私こういう大人になりたい、と思ってしまった


というわけで夢中になった初・少年王者舘!またみにゆくー!