2012-08-17

今まさにこれを 42



(*これは予告編映像だから!本番楽日はもっともっと凄かったから!)

Nibroll 新作ダンス公演
『see/saw』
@ヨコハマ創造都市センター
(2012.7.20-8.12)
振付:矢内原美邦/ 映像:高橋啓祐 / 音楽:スカンク
美術:カミイケタクヤ/衣装:スズキタカユキ



(*感じた事がありすぎて、見終わってからだーって会場外に走っていって、白い紙にだーって走り書きした。その後みくにさんに会えたから、これは伝えないとって直接耳元でそのメモぜんぶ音読してしまった。それをぜんぶ真剣に聞いてくれて「なに〜泣かせるつもり〜?」とみくにさんはにじんだ目で笑っていたけど、泣きそうなのはこっちだったよ!)

(*というわけで文章変だけど走り書きをそのまま書くよ!みくにさんへ贈ります。)


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ダンス公演とは 動いてる人を見る喜び
        動ける喜び
もっと言えば 生きてる人を見る喜び
       生きる喜び
なのだと強く感じた。
私ももっと踊りたいと思った。

つらくなって泣きそうだった。
胸が痛んだことは確か。
ただそうやって人の心を動かせるものってのは
とにかくエネルギーなのだ。
とにかくエネルギーがなければそういうことは起きない。

見るまで、「これは誰に向けて発してるものなのだろう。」
って思ってた。今も思ってる。
私たちは、今、この状況を知っていて、共有している、目の当たりにしている。
追い討ちみたいだった。
それを強く発してる人がいるから、強く受け止めなければいけないこの状態を、
甘んじて見過ごすことはできなくて、
自分の不甲斐なさを強く感じると共に、今自分がすべきことを考えた。

今これが、日本において、歴史的な作品になっていることを実感しながら、
そして今 目撃して、二次体験していて、
これはピリオドでなく中間報告なのだと、
現存する自分の身体を改めて確認した。

思いが強くて
でもそれ以上に現実が強いんだって
いうのを
伝えるのを
伝えきれなくて
これでもかって
頑張ってて
でも体が追いつかなくて、
苦しくてもがくさまが
リアルで リアルで リアルで

 やっぱりみくにさんがすきだって思った。
 苦しくなるくらいすきだって思った。
 こんなに真剣な人をきらいになれるはずないって思った。

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(*観てない方の為に補足をすると、今回のニブロールの作品は3.11を想起させる、生死のギリギリの、張り裂けそうに強い表現がたくさんありました。


勇気が要ることだ。
“そういう”作品を作ることも、“そうじゃない”作品を作ることも。
このタイミングでは両方に対して言える。
だから何よりそれを行動に移した、その勇気を称えたい。

身体も心も動いた、
大きな作品だった。
最初から最後まで踊り続けてた。
本当に真っ向から勝負したダンス公演だった。
観れてよかった。
みくにさん、ありがとう!