2011-08-13

愛さないで下さい note 2




note 2




“ふりつけされたえんげき” について
いろいろ思ってること


あまり自分の事を説明するのは好きではありませんが

もともと私は15歳から演劇を始めて夢中になって
18歳のころに現代美術や前衛芸術の存在を知って
その後パフォーマンスや舞踏というジャンルに興味を持って
20歳の頃からホナガヨウコ名義の作品をつくりはじめました

気付いたらコンテンポラリーダンスの枠にくくられるようになりましたが
見る人もやる人も あまり固定概念に縛られて欲しくなくて
始めた頃から “音体 (おんたい) パフォーマンス” と呼んでいたし
台詞や動作も自由に取り入れて、音楽みたいに制作したい、
という感覚は今も変わりません


もともと役者さんのキレのある動きや、
役から来る面白い動きが大好きだったので、
一緒にやるなら役者さんの方がいい、
と思ってましたが

去年から、初めて、踊れるダンサーたちと作品づくりをしたことで
身体的な広がりが沢山あって、今までにない創作が可能になり、
任せることも増えたし、ほんとに勉強になる事ばかりでした

なので今は双方の良さというものを
心得てるつもりです


私が好む作品づくりのポイントとして、

シーンの状況設定や、各ダンサーの役どころ、
それぞれの感情の起伏の流れ、
面白いと思っている動作へのこだわり

などを 皆で丁寧に追っていくことをします

そう、気付いたら、あんまり
「動きから入って、踊りながらダンスシーン作ります!」
ということをやってないのです

よく観た方から
「ホナガさんの舞台はどことなく物語性があるね」
と言われますが
多分そういう作り方をしてるせいです

なので、たまに
リズムに合わせて手足を動かす “いわゆるダンス” からもはや離れて
「それ動作じゃん!」ってとこに行ってるように見えるかもですが

単純な動きのやり取りも 感情の起伏がつけばリズムを孕むし
繰り返されれば無駄な動きは省かれてスタイリッシュになるし
すごく動きがシュッとした演劇、にもなるんじゃないのか

っていうところを 今興味を持って追って行ってるのです

だから “ふりつけされたえんげき”

まあバレエもパントマイムも古典芸能も
もとはこういう日常の所作や人間の物語から作られてるわけですから
決して新しい取り組みではありませんが、

私なりの解釈で、これまで育てて来た事を、
そういった一面からまた改めて取り組んでみたいなあと
思った次第であります

というきっかけで作り始めたこの公演ですが
いろんな発見があって面白いです

引き続きます!